Salesforceの統合

Identity Security Posture Management(ISPM)とSalesforceテナントを統合するには、いくつかのタスクを完了する必要があります。

信頼済みIP範囲にISPM IPを追加する

統合を成功させるには、ISPM IPアドレスの13.52.68.18454.193.209.20613.57.96.208および184.72.14.192が信頼済みIP範囲に含まれなくてはなりません。

  1. 左のメニューから[Settings(設定)][Security(セキュリティ)]に移動します。

  2. [Network Access(ネットワークアクセス)]をクリックします。信頼済みIP範囲ページが開きます。

  3. 上記のIPのそれぞれにルールを作成します。

    1. [New(新規)]をクリックします。

    2. [Start IP Address(開始IPアドレス)][End IP Address(終了IPアドレス)]にIPを設定します。

    3. 説明を追加します。たとえば、「ISPM IP 1」などです。

  4. ISPM IPアドレスのそれぞれについて、1~3の手順を行います。

権限セットを作成する

  1. Salesforceテナントで、[Settings(設定)][Setup(セットアップ)]に移動します。

  2. [ADMINISTRATION(管理)]で、[Users(ユーザー)][Permission Sets(権限セット)]を選択します。[Permission Sets(権限セット)]のページが開きます。

  3. [New(新規)]をクリックします。[Create(作成)]の画面が開きます。

  4. [Enter permission set information(権限セット情報の入力)]セクションで、[Label(ラベル)]として「ISPM SFDC integration permission」と入力します。

  5. 任意。説明を入力します。

  6. [Select the type of users who will use this permission set(この権限セットを使用するユーザーの種類を選択)]セクションで、[License(ライセンス)][None(なし)]に設定します。

  7. [Save(保存)]をクリックします。

  8. [System(システム)]セクションまで下にスクロールして、[System Permissions(システム権限)]を選択します。[ISPM SFDC integration permission]ページが開きます。

  9. [Edit(編集)]をクリックして、システム権限を変更します。

  10. 以下のシステム権限を選択します。

    システム権限 注記
    API Enabled(APIが有効) このチェックボックスを選択して、Salesforce.com APIにアクセスします。
    View Setup and Configuration(セットアップおよび構成の表示) [View Roles and Role Hierarchy(ロールおよびロール階層の表示)]権限が自動的に選択されます。
    View All Data(すべてのデータの表示) 以下の権限は自動的に選択されます。
    • Read and View All on all standard and custom objects(すべての標準およびカスタムオブジェクトの読み取りと表示)
    • View Setup and Configuration(セットアップおよび構成の表示)
    • View Event Log Files(イベントログファイルの表示)
    • View Dashboards in Public Folders(パブリックフォルダーのダッシュボードの表示)
    • View Reports in Public Folders(パブリックフォルダーのレポートの表示)
    • View Login Forensics Events(ログインフォレンジックイベントの表示)
    • View Real-Time Event Monitoring Data(リアルタイムイベントモニタリングデータの表示)
    Manage Multi-Factor Authentication in API(APIの多要素認証の管理) 以下の権限は自動的に選択されます。
    • Manage Users(ユーザーの管理)
    • Reset User Passwords and Unlock Users(ユーザーパスワードのリセットおよびユーザーのロック解除)
    • View All Users(すべてのユーザーの表示)
    • Manage Profiles and Permission Sets(プロファイルおよび権限セットの管理)
    • Assign Permission Sets(権限セットの割り当て)
    • Manage Roles(ロールの管理)
    • Manage IP Addresses(IPアドレスの管理)
    • Manage Sharing(共有の管理)
    • View Setup and Configuration(セットアップおよび構成の表示)
    • Manage Internal Users(内部ユーザーの管理)
    • Manage Password Policies(パスワードポリシーの管理)
    • Manage Login Access Policies(ログインアクセスポリシーの管理)
    • Manage Multi-Factor Authentication in Users Interface(ユーザーインターフェイスの多要素認証の管理)
  11. 以下のユーザー権限を選択します。

    • View All Profiles(すべてのプロファイルの表示)

  12. [Save(保存)]をクリックします。[Permission Changes Confirmation(権限変更の確定)]の画面が開きます。

  13. 選択した権限を確認し、[Save(保存)]をクリックします。

権限セットを割り当てる

  1. Salesforceテナントで、[Settings(設定)][Setup(セットアップ)]に移動します。

  2. [ADMINISTRATION(管理)]で、[User(ユーザー)] [Users(ユーザー(ユーザー)]を選択します。

  3. ISPM統合に使用するユーザーアカウントを選択します。このアカウントにはSalesforceのユーザーライセンスが必要です。

  4. [Permission Set Assignments(権限セットの割り当て)]セクションに移動します。

  5. [Edit Assignment(割り当てを編集)]をクリックします。

  6. [Identity Security Posture Management SFDC integration permission(Identity Security Posture Management SFDC統合権限)]セットを見つけます。

  7. [Add(追加)]をクリックします。

  8. [Enabled Permission Sets(有効化された権限セット)]セクションに表示されていることを確認します。

  9. [Save(保存)]をクリックします。

サーバーファイルをダウンロードする

  1. Identity Security Posture Managementコンソールで[Settings(設定)][Connected sources(接続済みソース)]に移動します。

  2. [Salesforce]を選択します。
  3. [Download server.crt(server.crtをダウンロード)]をクリックします。

OAuthアプリを作成する

  1. Salesforceテナントで、[Settings(設定)][Setup(セットアップ)]に移動します。

  2. [PLATFORM TOOLS(プラットフォームツール)]で、[Apps(アプリ)][App Manager(アプリマネージャー)]を選択します。

  3. [New Connected App(新規接続アプリ)]をクリックします。

  4. [Create a Connected App(接続済みアプリの作成)]をクリックします。

  5. [Basic Information(基本情報)]セクションで、新しいアプリの名前(Identity Security Posture Management SFDC Integrationなど)を入力します。

  6. [Contact Email(連絡先メールアドレス)]として「support@spera.security」を入力します。

  7. [API (Enable OAuth Settings)(API(OAuth設定の有効化)]セクションで[Enable OAuth Settings(OAuth設定の有効化)]チェックボックスを選択します。

  8. [Callback URL(コールバックURL)]として、「http://localhost:1717/OauthRedirect」を入力します。

  9. [Use digital signatures(デジタル署名の使用)]チェックボックスを選択します。

  10. [Choose file(ファイルの選択)]をクリックし、先ほどIdentity Security Posture Managementコンソールからダウンロードしたserver.crtファイルをアップロードします。

  11. 以下のOAuthスコープを追加します。

    • Manage user data via APIs (api)(API(api)によるユーザーデータの管理)

    • Manage user data via Web browsers (web)(Webブラウザ(web)によるユーザーデータの管理)

    • Perform requests at any time(常時リクエスト実行)(refresh_token、offline_access)

  12. [Require Secret for Web Server Flow(Webサーバーフローにシークレットが必要)] および[Require Secret for Refresh Token Flow(リフレッシュトークンフローにシークレットが必要)]のチェックボックスが選択されていることを確認します。

  13. [Save(保存)]をクリックします。

コンシューマーキーのコピー

  1. [API (Enable OAuth Settings)(API(OAuth設定の有効化))]セクションで[Manage Consumer Details(コンシューマーの詳細を管理)]を選択します。
  2. 表示される[Consumer Key(コンシューマーキー)]の値をコピーして、安全に保管します。

ポリシーを構成する

  1. アプリ情報のタブに戻り、[Manage(管理)]をクリックします。
  2. [Edit Policies(ポリシーの編集)]をクリックします。
  3. [OAuth Policies(OAuthポリシー)]セクションで、[Permitted Users(許可済みユーザー)][Admin approved users are pre-authorized(管理者の認可済みユーザーは事前許可される)]に設定します。
  4. [IP Relaxation(IPの緩和)][Enforce IP restrictions(IP制限の適用)]に設定されていることを確認します。
  5. [Refresh Token Policy(リフレッシュトークンのポリシー)][Expire refresh token if not used for(この期間使用されていない場合はリフレッシュトークンを期限切れにする)]に設定し、タイマーを[90 days(90日)]に設定します。
  6. [Session Policies(セッションのポリシー)]セクションで、[Timeout Value(タイムアウト値)][15 minutes(15分)]に設定します。
  7. [Save(保存)]をクリックします。

権限セットをプロファイルに割り当てる

  1. 接続済みアプリのタブで下にスクロールして、[Profiles(プロファイル)]セクションを表示します。
  2. ISPM統合アカウントに割り当てたシステム管理者または標準ユーザーのプロファイルを選択します。
  3. [Save(保存)]をクリックします。
  4. [Permissions Sets(権限セット)]セクションで、[Manage Permission Sets(権限セットの管理)]をクリックします。
  5. 先ほど作成した[ISPM SFDC integration permission(ISPM SFDC統合権限)]セットを選択します。
  6. [Save(保存)]をクリックします。

パラメーターをISPMと共有する

  1. Identity Security Posture Managementコンソールで[Settings(設定)][Connected sources(接続済みソース)]に移動します。

  2. [Salesforce]を選択します。
  3. 権限セットを割り当てたユーザーのユーザー名を入力します。
  4. 先ほどコピーしたコンシューマーキーを入力します。
  5. [Submit(送信)]をクリックします。