コネクターの構成要素
Connectors(コネクター)
Connectors(コネクター)は、Okta WorkflowsがサードパーティアプリケーションまたはOkta自体で実行できる操作を定義します。コネクターはイベント、アクション、または両方を持つことができ、最大で4つのメインコンポーネントが含まれます。
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接続
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パラメーター(カードインターフェイスのオプション)
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入力
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出力
Workflowsで利用できるコネクターの完全なリストについては、「コネクター」を参照してください。
Cards(カード)
カード(または「メソッド」)はコネクターのプライマリコンポーネントです。カードにはイベントとアクションがあります。たとえば、Salesforce(コネクター)にはNew Record(新規レコード、イベント)とTransfer Leads(リードの移動、アクション)のメソッドがあります。
認証
フローをテストまたは実行するには、Workflows Designerに追加された新規カード向けの、コネクターのサードパーティサービスへの接続を作成する必要があります。接続の作成手順は、アプリケーションごと、およびサービスに必要な認証のタイプごとに異なります。同一サービスに対して複数の接続を作成できます。
Basic(基本)
基本認証は、HTTPプロトコルに組み込まれている単純なユーザー名とパスワードのスキーマです。WorkflowsがHTTPリクエストを送信するときに、AuthorizationヘッダーにはBasicという単語に続いて、スペースの後に「username:password」をbase64エンコードした文字列が含まれます。
OAuth 2.0
OAuth 2.0は、Workflowsに資格情報を公開しなくても、サードパーティーサイトのリソースに制限付きでアクセスできるプロトコルです。
Custom(カスタム)
カスタム認証では、APIリクエストに含める必要がある任意の情報をユーザーから収集できます。一般的な例としては、APIキーの使用が挙げられます。APIキーはサードパーティシステムで管理され、その他のヘッダーオブジェクトキーや値とともにHTTPリクエストに渡されます。
オプション
オプションは、入力の変更に関係なくすべてのサービス呼び出しに含まれる、実行時の変更ではなく、設計時に選択された値です。
Static Options(静的オプション)
静的オプションは、設計時にフロー作成者からの入力を受け付けるフィールドです。これには、基本的なテキスト、数値、ブール値、ドロップダウンフィールドなどがあり、サービスを個別に呼び出さなくても情報が入力されます。
入力
Static Inputs(静的入力)
静的入力は開発者によって定義され、コネクター定義に「ハードコード」されます。これらのフィールドには必須のマークを付けることができます。必須フィールドは赤で表示され、フィールドの入力が完了するまでフローを保存できません。
Data Types(データ型)
入力カードのデータ型は、フィールド右上の小型アイコンによって示されます。このアイコンをクリックすると、データ型がテキスト形式で表示されます。利用できるデータ型には、Text(テキスト)、Number(数値)、True/False、Date & Time(日時)、Object(オブジェクト)、File(ファイル)があります。これは出力にも適用されます。
Customization(カスタマイズ)
[Display Name(表示名)]の文字列を変更する、または [Help Text(ヘルプテキスト)]フィールドのテキストを追加、修正するには、そのフィールドのデータ型のドロップダウンで[Customize(カスタマイズ)]リンクをクリックします。出力フィールドも同じように変更できます。
Help Text(ヘルプテキスト)
開発者はヘルプテキストを追加できますが、これはプラットフォームで日常的に使用されるものではありません。ヘルプテキストを追加すると、入力の左にヘルプインジケーターが表示されます。インジケーターにポインターを重ねると、メッセージが表示されます。これは出力にも適用されます。
出力
Static Outputs(静的出力)
静的出力は開発者によって定義され、コネクター定義に「ハードコード」されます。返される値は、その後の機能やアクションとの対話に使用できます。
Dynamic fields(動的フィールド)
動的フィールドは、接続の作成に使用されるアカウントに応じて異なる値を返します。これは、アプリケーションのエンドユーザーが独自のレコードタイプやフィールドを追加できる場合によく使用されます。静的フィールドとは異なり、より柔軟性があります。コネクターの定義には縛られず、サードパーティサービスアカウントに固有のカスタマイズされたデータセットに応じて異なります。Salesforceの例では、アカウントごとに異なるRecord Types(レコードタイプ)をインスタンスごとに定義できます。