アクションカードへの選択可能出力の追加

コネクタービルダーを利用することで、コネクターのエンドユーザーが選択する出力フィールドのリストを調べることができます。コネクターの開発者として、コネクターフロー向けにこれらのフィールドを取得できます。

この機能は、ペイロードの大きなデータを取得するサードパーティサービスに対するコネクターを構築する場合に便利です。このようなサードパーティサービスでは、応答で返されるフィールドをコネクターの開発者が指定できます。

たとえば、Jira REST APIのGet Issueであれば、応答に含まれるカンマ区切りのキーのフィールドの配列を開発者が渡すことができます。フィールドが提供されない場合、サービスはすべてのフィールドを返します。

ただし、Jiraの課題では数百フィールドが考えられるため、フィルタリングされていない応答が大型化してパフォーマンスに影響を生じる可能性があります。特定のフィールドのサブセットを指定することで、ペイロードのサイズを小さくし、サードパーティーサービスからの応答を待機する時間を短縮できます。

コネクタービルダーは、コネクター向けにユーザーが選択した出力のリストを提供します。このリストは、応答で要求した場合にサードパーティサービスがフィールドのリストを受け入れるかどうかに関係なく存在します。

選択された出力のリストがサードパーティーサービスで使用されない場合、リストは無視できます。

アクションフローで選択された出力フィールド

出力は、フローの実行時にデータを返すカードのフィールドです。このようなフィールドは、フロー内の別のカードの入力フィールドに(ドラッグアンドドロップで)マッピングできます。

Actionフローの作成時は、コネクターアクションカードは[SELECTED OUTPUTS(選択されたオプション)]セクションを表示します。このセクションは、出力フィールドのグループを追加するまで空となります。カードに出力フィールドのグループを追加すると、セクションにドラッグ可能な出力フィールドが追加されます。作成される出力グループごとに、個別の出力フィールドが追加されます。

出力フィールドの追加には、[Outputs(出力)]ダイアログを使用します。「コネクターカードへの入力および出力フィールドの追加」を参照してください。

選択された出力のオブジェクト形状

サードパーティサービスは、各グループを次の形式で[選択された出力]セクションに返します。

コピー
{
"field A":
{
"type": "Text",
"collection": false
},
"field B":
{
"type": "Object",
"collection": true
},
"field C":
{
"type": "True/False",
"collection": false
}
}

このリストは、Object KeysおよびList to Text関数カードを使ってカンマ区切りのテキスト文字列として処理できます。必要であれば、Object Construct関数カードを使って文字列をクエリオブジェクトとしてフォーマットできます。

静的なフィールドでは、[Selected Outputs(選択された出力)]の最上位レベルのキーは[Outputs(出力)]ダイアログの[Field ID(出力ID)]フィールドの値です。この値は、出力フィールドごとに自動的に生成されます。

Dynamic Fieldsオプションを使って作成されたフィールドでは、トップレベルのキーは、フィールドリストを表すオブジェクトリストで使用されるnameフィールドです。例:

Copy(コピー)
[
{
"displayname":"Field A",
"name":"fieldA",
"type":"Text",
"collection":false
},
{
"displayname":"Field B",
"name":"fieldB",
"type":"Object",
"collection":true
},
{
"displayname":"Field C",
"name":"fieldC",
"type":"True/False",
"collection":false
}
]