低レイテンシモード

どのワークフローも完了するのにある程度の時間がかかります。必要な合計時間は、フロー実行までの待ち時間と実際の実行時間によって異なります。

フローの実行時間は一般に、ある実行から次の実行まで一定のままですが、キューに入っている時間は次のような複数の要因に左右されます。

  • フローを実行するシステムのネットワークおよびスループットの制限から継承される遅延。

  • 他のフロートの標準実行モードの共有に起因するレイテンシー。このような他のフローは、大量のデータや複雑なフロー構成を伴うクエリ処理である可能性があります。

低レイテンシモードでは、一部のフローを他のフローとは別に実行することで、フローの実行時間が一定になるようにすることができます。「低レイテンシーモードの基準」を参照してください。

フローの低レイテンシーモードが有効な場合、Oktaは、それを待機時間が最小限でリソースの可用性が高い最適化された処理キューに送ります。これらのフローは、標準モードで実行されるフローやスロットルされるフローよりも高速に実行されます。「フロースロットリング」を参照してください。

たとえば、次の図は、低レイテンシー機能のリリース前のフロー実行キューがどのようなものであるかを示しています。

フロー実行に最適な処理キュー。低レイテンシー対象フローがスロットルされたフローや標準速度フローの後ろで動けなくなっています。

前の構成では、低レイテンシーモードの対象となるフローは大きなフローやスロットルされたフローによって足止めされます。フローは、このような時間のかかるフローが完了するまで待たなければなりません。

低レイテンシ機能を使用すると、フロー実行キューは次のようになります。

フロー実行に最適な処理キュー。低レイテンシー対象フローは独自のキューに入れられます。スロットルされたフローや標準速度フローの後ろで停止することはもうありません。

Okta は、低レイテンシ モードのすべてのフローを独自のキューに移動して、より高速かつ一貫した速度で実行できるようにします。

Oktaが低レイテンシーモードの基準を満たさなくなったことを検出すると、フローは通常のフローキューに戻ります。「低レイテンシーモードの基準」を参照してください。

関連項目

低レイテンシーモードの基準

実行制限

Workflowsのシステム制限

実行履歴の詳細