Cisco Firepower Management Centerの構成
多要素認証にOkta RADIUS Server Agentを使用するようCisco Firepower Management Center(FMC)を構成します。
Oktaは、OrganizationがRADIUSプロトコルとOkta RADIUSエージェントを使用して、オンプレミスのアプリケーションおよびリソースへの承認とアクセスを管理する機能を提供します。OrganizationはOkta RADIUS Advanced Server Accessサーバーエージェントを使用することで、認証をOktaに委任できます。
一般的なアーキテクチャ
多くのクライアントはCisco AnyConnect Secure Mobilityクライアントを使用してCisco Firepowerファイアウォールに接続しています。Microsoft Active Directoryを活用したOkta RADIUSエージェントを使用してユーザーが認証されます。認証プロセスではMFAが使用されます。<MadCap:conditionalText data-mc-conditions="MultiProdPublish.OIE">「サポートされるAuthenticator」を参照してください。</MadCap:conditionalText>
はじめに
Okta RADIUSエージェントをインストールする前に、以下のネットワーク接続要件を満たしてください。
ソース | 宛先 | ポート/プロトコル | 説明 |
---|---|---|---|
Okta RADIUSエージェント | Okta Identity Cloud | TCP/443 HTTP |
構成および認証トラフィック。 |
クライアントゲートウェイ | Okta RADIUSエージェント | UDP/1812 RADIUS(デフォルト。RADIUSアプリをインストールおよび構成する際に変更できます) | ゲートウェイ(クライアント)とRADIUSエージェント(サーバー)間のRADIUSトラフィック。 |
サポートされているAuthenticator
多数のAuthenticatorの登録をユーザーに許可した場合、RADIUSプロンプトに対してチャレンジメッセージのサイズが大きくなりすぎることがあります。Oktaでは、一定期間に登録するAuthenticatorを8個までにすることを推奨しています。
OktaではRADIUSアプリ用に次のAuthenticatorをサポートしています。
MFA Authenticator |
パスワード認証プロトコル(PAP) | 拡張認証プロトコル - Generic Token Card(EAP-GTC) | 拡張認証プロトコル - Tunneled Transport Layer Security(EAP-TTLS)* |
---|---|---|---|
Duo(プッシュ、SMS、パスコードのみ) | サポート | サポート | Duoパスコードのみ。 |
サポート |
サポート |
文字列「EMAIL」が最初に送信された場合にサポートされます。 |
|
RADIUSは、メールによるインライン登録をサポートしていません。インライン登録を使用する場合は、メールを無効にするか、メール設定で[Password reset(パスワードリセット)]を指定します。 |
|||
サポート | サポート | サポート(チャレンジが回避される限り)。 たとえば、MFAのみ、または「パスワード、パスコード」。 |
|
サポート<MadCap:conditionalText data-mc-conditions="MultiProdPublish.OIE">(1デバイスのみ)</MadCap:conditionalText> | サポート<MadCap:conditionalText data-mc-conditions="MultiProdPublish.OIE">(1デバイスのみ)</MadCap:conditionalText> | チャレンジが回避される限りサポート<MadCap:conditionalText data-mc-conditions="MultiProdPublish.OIE">(1デバイスのみ)</MadCap:conditionalText> 例: TOTPの場合、MFAのみ、または「パスワード、MFA」。 プッシュチャレンジは帯域外で送信されるため、プッシュはプライマリ認証 + MFAで機能します。 |
|
サポート対象外 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
|
サポート | サポート | 文字列「CALL」が送信された場合にサポートされます。 「関連する注意事項」を参照してください。 |
|
サポート | サポート | サポート - チャレンジが回避される限り。 たとえば、MFAのみ、または「パスワード、パスコード」。 |
* RADIUSは、次の3つの認証方法をサポートしています。
- パスワード + MFA:パスワードを使用したプライマリ認証が行われ、その後、ユーザーは認証を完了するための要素を選択するよう求められます。
- MFAのみ:パスワードの代わりに、ユーザーはワンタイムパスコード(OTP)を入力するか、EMAIL、SMS、CALL、PUSH(大文字と小文字を区別しない)のいずれかを入力します。
- パスワード、パスコード:リクエストでパスワードの直後にパスコードを入力します。
同一リクエスト内に存在する必要があります。例:「Abcd1234,879890」または「Abcd1234,SmS」。
プロトコルは次の認証方法をサポートします。
プロトコル | サポート |
---|---|
PAP | パスワードとMFA、MFA、「パスワードとパスコード」。 |
EAP-TTLS | MFAのみ、「パスワードとパスコード」。 |
EAP-GTC | パスワードとMFA、MFAのみ、「パスワードとパスコード」。 |
ユーザーは指定された文字列EMAIL/SMS/CALLを送信する必要があります。最初は失敗が返されます。これにより、指定された方法を使用して提供されるOTPが生成されます。提供されたOTPは、認証に使用できます。
EAP-TTLSは登録をサポートしていません
EAP-TTLSが有効になっていて、Okta Verifyまたは電話が必須登録ポリシーとして指定されており、ユーザーがそのAuthenticatorに登録されていない場合、認証は予期せず失敗します。
U2FセキュリティおよびWindows Hello MFA要素は、RADIUS対応の実装と互換性がありません。「OktaでRADIUSアプリケーションを構成する」を参照してください。
パスワードなしの認証
RADIUS認証では、プライマリ認証メカニズムとしてパスワードが使用されます。従来のRADIUS認証は、パスワードを持たないユーザーでは実行できません。アプリケーション設定プロパティの[Okta performs primary authentication(Oktaでプライマリ認証を実施)]がクリアされている場合は、RADIUSで認証のためにほかの要素を使用できます。詳細については、「OktaのRADIUSアプリケーション」の 「二要素認証のみ(パスワードなしモード)を参照してください。
パスワードなしの認証について詳しくは、「パスワードなしサインインエクスペリエンスをセットアップする」を参照してください。
サポートされているバージョン、クライアント、機能
バージョン
ソフトウェアバージョン | [Roles(ロール)] |
Windows Server 2016 Standard | Windowsドメインコントローラー |
Windows Server 2016、2019 Standard | Windowsアプリケーションサーバー |
Cisco Firepower Thread Defense 6.4.0.9 | NGFW Firewall |
Cisco Firepower Virtual Management Center | NGFW Management |
Okta RADIUSサーバーエージェントは、次のLinuxバージョンでテストされています。
- Red Hat Enterprise Linuxリリース8.0、8.3
- CentOS 7.6
- Ubuntu 18.04.4、20.04.1 LTS
クライアント
ソフトウェアバージョン | [Roles(ロール)] |
Windows 10 |
デスクトップクライアント |
Cisco Anyconnect Secure Mobility Client 4.6.01103 |
WindowsリモートVPNエージェント |
Active Directoryを統合するための一般的なワークフロー
タスク |
説明 |
---|---|
RADIUSエージェントをダウンロードする | Admin Consoleで、 に移動します。環境に適したOkta RADIUSエージェントをダウンロードします。 |
エージェントをインストールする |
WindowsにOkta RADIUSサーバーエージェントをインストールする
LinuxにOkta RADIUSサーバーエージェントをインストールする 「Okta RADIUS Server Agentのデプロイメントに関するベストプラクティス」を参照してください。 |
任意。Okta Active Directory(AD)Agentのダウンロード、インストール、構成 | Admin Consoleで、 に移動します。Okta AD Agentインストーラーをダウンロードします。 Okta AD Agentをインストールして構成します。「Active Directory統合を開始する」を参照してください。 このプロセスで選択したActive Directoryユーザーのみにドメインユーザー機能が必要です。Oktaでは、Windows AD RSATツールがインストールされているサーバー上の管理者権限を持つエージェントをインストールすることを推奨しています。 |
OktaでRADIUSアプリケーションを構成する | Cisco Advanced Server Access - RADIUSアプリを構成します。 この統合はすべてのRADIUSアプリケーションで機能します。 |
Cisco Firewall Management Centerの構成 | RADIUS用のファイアウォール管理を構成します。 |
Cisco Firepower Management Center統合をテストする | エージェントをテストします。 |