フローの構築とテスト
Workflowsコンソールではドラッグアンドドロップインターフェイスを使って独自のフローを構築します。フローの各イベントとアクションは標準搭載のコネクターに対応しているため、コードやAPIを使用しなくても他のアプリケーションと情報をやりとりできます。アプリケーションを接続し、イベントとアクションを指定して情報を入力するだけです。
はじめに
フローを構築する前に次の作業を行います。
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フローのカードとフィールドについて学習します。「Workflows要素」を参照してください。
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Oktaコネクターの接続を作成します。「Oktaアカウントの認証」を参照してください。
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(オプション)フローに他のアプリケーションの接続を作成します。
フローの構築
この手順では、フローの構築に必要な一連の基本コマンドについて説明します。仕組みを理解したら、実際のユースケースで使えるフローをいくつか構築してみてください。Okta Workflowsのユースケースを参照してください。
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管理コンソールで に移動します。
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Workflowsコンソールで[New Flow(新規フロー)]をクリックします。
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最初のカードで[Add Events(イベントの追加)をクリックします。
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イベントが発生するアプリを選択し、利用可能なイベントからイベントを選択します。
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アプリをまだ接続していない場合は、[New Connection(新規接続)]をクリックし、必要な情報を入力します。[Need Help?(ヘルプが必要ですか?)]をクリックすると、このウィンドウにアプリ固有のヘルプが表示されます。
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アプリを接続していて、複数のアカウントがある場合は、使用するアカウントを1つ選択します。
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2番目のカードで[Add app action(アプリアクションを追加)]または[Add function(関数を追加)]をクリックします。
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アクションカードはアプリケーションにコマンドを送信します。イベントが発生するアプリを選択し、利用可能なアクションからアクションを選択します。まだアプリを接続していないときは、接続するよう求められます。疑問符アイコン(
)をクリックすると、アクション固有のヘルプがコンソールに表示されます。
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関数カードは、データをカードまたは分岐から別の論理フローに移動します。分岐やエラー処理などのロジック関数を選択したり、作成カード、リスト、テーブルなど、データを操作する関数を選択したりできます。HTTPリクエストを行ったり、JSON文字列を解析する高度な関数を選択したりすることもできます。ただし、関数カードのアプリは選択しません。疑問符アイコン(
)をクリックすると、関数固有のヘルプがコンソールに表示されます。
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フローにアクションや関数、メモをさらに追加するには、[Add Another(さらに追加)]メニューを使用します。
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カード間でデータをマッピングします。あるカードから出力をドラッグして、別のカードの入力にドロップします。この際、フィールド タイプが一致していることを確認してください。
フローを構築しているときに、
をクリックして任意のカードをテストできます。マッピングが機能することを確認するため、カードを個別にテストすることをお勧めします。
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[Save(保存)]をクリックします。まだフローに名前を付けていない場合は、ここで名前を付けることができます。
フローを手動でテストする場合は、[Add Another(さらに追加)]メニューから[Save and Test(保存してテスト)]オプションをクリックします。
フローのテスト
イベントカードへのデータの手動入力と、アプリ自体でのイベントのトリガーという2つの方法でフローをテストできます。[Save and Test(保存してテスト)]メニューオプションを選択した場合、手動による方法のステップ2に進みます。
フローが有効になるまで約60秒かかります。フローを保存して有効にしたら、1分間待機してからそれをトリガーします。
データの手動入力
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Workflowsコンソールで[Test Flow(フローのテスト)]をクリックします。
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[Check for new data(新しいデータの確認)]ウィンドウで、カードフィールドにテストデータを手動で入力します。
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[Test(テスト)]をクリックします。コンソールビューにフローの進捗が表示されます。実行に成功したカードの名前フィールドにはチェック マークが表示されます。
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フローでエラーが発生した場合、詳細を確認し、[Back to Flow(フローに戻る)]をクリックして修正します。
アプリでのフローのトリガー
- Workflowsコンソールで[Flow is OFF(フローがオフ)]を[ON(オン)]に切り替えます。
- Oktaインスタンスで、イベントカードに記載されているアクションを実行します。
Oktaでイベントが発生する場合は、フローをトリガーするアクションを管理コンソールから実行します。たとえば、ユーザーがSalesforceに割り当てられるたびにフローを実行する場合は、[Applications(アプリケーション)]>[Applications(アプリケーション)]に移動し、Salesforceにテストユーザーを割り当てます。
別のアプリケーションでイベントが発生する場合、ホーム ページに移動してアプリを起動し、そこでイベントをトリガーします。
- フローの進捗を確認するにはWorkflowsコンソールに戻ります。実行に成功したカードの名前フィールドにはチェック マークが表示されます。
- フローでエラーが発生した場合は、詳細を確認し、[Back to Flow(フローに戻る)]をクリックして修正します。
実行履歴の確認
過去30日間のすべてのフロー実行のログを[Execution History(実行履歴)]ページで確認します。実行履歴ペインは、完了したOkta Workflowsと進行中のWorkflowsで並び替えることができます。
実行履歴からレコードを選択すると、フローのすべての実行がWorkflowsコンソールに表示されます。
- [Execution Details(実行の詳細)]ウィンドウには、フローの結果、時間、時刻が表示されます。
- 入力フィールドと出力フィールドにはあらかじめ情報が入力されており、各カードの正常な実行にかかった時間が緑のチェック マークの下に表示されます。
- フローが停止した場合、無効なデータを含むカードがエラーとしてマークされます。
- 他のアプリケーションから未加工のエラー情報が提供された場合、デバッグのためにその情報が含まれます。
- フローを有効にした直後にフローをトリガーすると、そのフローが実行履歴に表示されない場合があります。1分待ってから再試行してください。