ロードバランサー
高可用性のシナリオでは、ロードバランサーを使用することでAccess Gateway内のリクエストの分散を管理できます。リクエストを複数のAccess Gatewayインスタンスに分散させるには、Access Gatewayをロードバランサーとして使用します。Access Gatewayまたはサードパーティ製品をロードバランサーとして使用して、保護対象バックエンドWebリソースの複数インスタンス間でリクエストを分散できます。
- Access Gatewayと併用されるすべてのロードバランサーは、セッションアフィニティをサポートする必要があります。複製された同一の保護対象バックエンドWebリソースに2番目以降のリクエストをルーティングするために、Access Gatewayはスティッキーセッションまたは永続化を使用します。
- Access Gatewayロードバランサーで優先される構成戦略は、ラウンドロビンまたは加重ラウンドロビンです。
- ロードバランサーの構成時に、通常はAccess Gateway管理者ノードはワーカープールの一部に含まれません。
ロードバランサーが含まれるアーキテクチャのその他の例については、「リファレンスアーキテクチャ」を参照してください。
クラスターメンバーのステータスを確認する
ロードバランサーは、Access Gatewayクラスターメンバーが/status RESTエンドポイントを使って稼働しているかどうかを判断できます。
このチェックで判断されるのは、ワーカーノードNGINXサービスが稼働しているかどうかのみです。ダウンストリームリソースが稼働して利用可能であるかどうかは判断されません。
クラスターメンバーのステータスを確認するには、次のコマンドを実行します。
curl -X GET -v -k https://{node.ip}/status -H 'Host:{gw.yourhost.tld}'
「ステータスのモニタリング」を参照してください。
負荷分散によって高可用性クラスターをアップグレードする
- Access Gatewayの構成をバックアップします。「バックアップおよび復元操作」を参照してください。
- セキュアシェル(ssh oag-mgmt@gw.gateway.tld)を使ってAccess Gateway Managementコンソールにアクセスします。
- Access Gatewayアプライアンスをアップグレードします。「Access Gatewayのアップグレード」を参照してください。
- ロードバランサーのローテーションから各ワーカーノードを外します。
- 各ワーカーノードを更新します。
- ワーカーノードをロードバランサーのローテーションに戻します。