Access Gatewayデプロイメントの前提条件

ここでは、Access Gatewayをデプロイするための前提条件について説明します。

Okta Access Gatewayは、オンプレミスで、またはお客様のIaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)環境で稼働します。

詳細については、「サポート対象テクノロジー」を参照してください。

Access GatewayはSSL暗号化をサポートしません。

ハードウェア要件

Access Gatewayの仮想アプライアンスをホストするハードウェアは、特定の命令セット要件を満たしている必要があります。

Access Gatewayは、Intel® NehalemおよびAMD Buildozerマイクロアーキテクチャの登場で利用できるようになったx64命令セットのSSE4.2拡張を使用します。Access Gatewayの仮想アプライアンスが稼働するサーバーは、この命令セットに対応している必要があります。

Okta orgのアカウント要件

Access Gatewayの構成プロセスでは、Okta orgをIDプロバイダーとして構成するためにスーパー管理者アカウントが必要です。「Access Gateway内のIDプロバイダーを構成する」を参照してください。

ファイアウォールとアクセス要件

ポートとプロトコル

Access Gatewayでは、さまざまなポートとプロトコルを自由に利用できる必要があります。それが可能であれば、Access Gatewayは着信リクエストを受け付け、そのリクエストをアプリケーションにプロキシし、管理インターフェイスを提供し、Oktaやその他のログサーバー製品と通信することができます。

説明 通信方向 プロトコル ポート コメント
Okta org APIアクセス アウトバウンド TCP/HTTPS 443 Okta orgのIPアドレスは変更される場合があります。ファイアウォールACLの一部として特定のIPアドレス範囲を使わなければならないときは、「Okta IPアドレスへのアクセスを許可する」を参照してください。
Access Gatewayのアップデート アウトバウンド TCP/HTTPS 443 yum.oag.okta.comへのアクセスをより詳細に制御する必要があるときは、IPアドレスごとのアクセス権を設定できます。

IPアドレスの検出には、NSLookupなどのツールを利用できます。

Oktaは、Access Gatewayのアップデート、VPN(仮想プライベートネットワーク)、その他類似サービスに関連するIPアドレスをいつでも変更する権利を保持しています。特定のIPアドレスの確認については、Oktaサポートまでお問い合わせください。

統合済みアプリケーション アウトバウンド TCP/HTTPS アプリケーションポート 保護対象アプリケーションとのAccess Gateway通信。
Access Gateway管理者UIコンソールとアプリ インバウンド TCP/HTTPS 443 Access Gatewayが、インターネット向けのリバースプロキシとして機能している、またはDMZにデプロイされているときは、すべてのエンドユーザーがポート443を使ってAccess Gatewayに直接アクセスできる必要があります。
セキュアシェル(SSH)の管理 インバウンド/
アウトバウンド
TCP/SSH 22 任意。このポートでは、 Access Gateway管理者コンソールへのアクセスに必要な各ノードへの内部SSHアクセスが伝送されます。Access Gateway管理者コンソールにアクセスできるようにするには、デフォルトでは仮想環境コンソールを使用するしかありません。ポート22を汎用インターネット通信向けに開かないことをお勧めします。
Access Gatewayの高可用性 インバウンド/
アウトバウンド
TCP/SSH 22 構成レプリケーションをするためのAccess Gatewayノード間の内部双方向通信。
Access Gatewayの高可用性 ワーカーから管理者へ TCP/HTTPS 443 高可用性Access Gatewayワーカーインスタンスの初期構成時は、Access Gatewayの管理者との通信に、ポート443でHTTPSを使用してください。
NTP アウトバウンド UDP 123 ネットワークの時刻と日付の同期。
System Log アウトバウンド System Log TCP お客様指定 ログサーバー製品へのイベントログの転送。
Access Gatewayからキー配布センター(KDC)へ アウトバウンド TCP/UDP 88 キー配布センター(KDC)とのAccess Gateway通信。
Access GatewayからDNSへ アウトバウンド TCP/UDP 53 DNSとのAccess Gateway通信。

アプリケーション固有のアクセス

アプリケーションの構成方法によっては、Access Gatewayで次のサービスとポートが必要になる可能性があります。

説明 通信方向 プロトコル ポート
Access Gatewayからデータストアへ アウトバウンド LDAP/ODBC お客様指定(389/636など)
Oracle E-Business Rapid SSO アウトバウンド TCP/JDBC/SQL お客様指定(1521など)

一般的なサイトへのアクセシビリティ

次のURLは、Access Gatewayアプライアンスからアクセス可能である必要があります。

URL 説明
yum.oag.okta.com アップデートサポート
www.okta.com ネットワークテスト
{client org}.okta.com クライアント固有のOkta org

フロントエンドロードバランサー要件

Access Gatewayが高可用性構成でインストールされている場合、組織はトラフィックを管理するためのロードバランサーを用意する必要があります。SNAT(Source Network Address Translation)プロトコルとDNAT(Dynamic Network Address Translation)プロトコルのいずれかを使用できます。ソースポートとIPアドレスのハッシュを通じてバランスが行われるようにロードバランサーを構成してください。「アーキテクチャの例」と「ロードバランサー」を参照してください。