Raw Request

このメソッドは、未加工のHTTPリクエストを実行し、フロー構築者がHTTPリクエストのすべての要素をコントロール可能にします。これにより、フローからXMLサービスやHTMLサービスを呼び出せるほか、他のさまざまな高度な使用法が可能になります。

その他のAPIコネクター機能は、一般的なJSONベースのサービスで使いやすいように最適化されています。Raw Request関数カードには一層の柔軟性があります。

このカード(または任意のカード)を通過するデータは、フロー履歴に記録され、他のWorkflows管理者に公開される可能性があります。フロー内では、アクセストークンなどの機密情報をテキスト形式で入力、読み取り、処理しないでください。この情報は、セキュアにコネクターに保存します。

次に、この関数カードの使用例をいくつか示します。

  • XMLサービスを呼び出す:XML Build関数を使用して自分のリクエストを含むXML文字列を作成し、Raw Request関数カードのBody(本文)入力にドラッグします。次に、XML Parse関数を使ってBody(本文)出力を解析し、JSON応答を作成してフローの以後の部分で使用できます。これは、HTMLサービスでも機能します。

  • リストでJSON APIを呼び出す:API Connector関数では、bodyでJSONオブジェクトを渡すことが暗黙的に要求されます。Bodyセクションに作成する各入力は、リクエスト本文のキーとなります。Raw Request関数カードを使用すれば、オブジェクトのリストなど、オブジェクト以外のものを渡すことができます。List関数を使って目的のリストを作成し、JSON Stringify関数カードを呼び出してRaw Request関数カードのBody(本文)入力となる文字列を作成します。

  • プログラムでクエリを構築する:実行時にクエリ文字列を決定するロジックを作成できます。オブジェクト関数カードを使ってフロー内にクエリオブジェクトを作成し、そのオブジェクトをRaw Request関数カードのQuery(クエリ)入力にドラッグします。クエリオブジェクトは、次のようにURLクエリ文字列に変換されます。クエリオブジェクトが{ "x": "one", "y": "two"}であれば、クエリ文字列は?x=oney=twoとなります。

  • プログラムでヘッダーを構築する:他のAPI Connector関数では、ヘッダーのフィールド名を設計時に定義することが暗黙的に要求されます。値は動的でもかまいませんが、ヘッダーのフィールド名は固定です。フロー内でフィールド名を定義するには、Object関数を使ってフロー内にHeaders(ヘッダー)オブジェクトを作成し、オブジェクトをRaw Request関数カードのHeaders(ヘッダー)入力にドラッグします。たとえば、ヘッダーオブジェクトが{ "Accept": "text/plain" }であれば、リクエストのヘッダー文字列は「Accept: text/plain」となります。

  • 動的キーでJSON APIを呼び出す:API Connector Post関数では、リクエスト本文のキーを設計時に作成することが暗黙的に要求されます。実行時にリクエスト本文を入力パラメーターに基づいて構築するには、Object関数カードを使ってオブジェクトを構築し、JSON Stringify関数カードに渡します。次に、その文字列をRaw Request関数カードのBody(本文)入力にドラッグします。

Raw Request関数には、あらゆるHTTP呼び出しを成形できる柔軟性があります。必要な柔軟性が他のHTTP関数では得られないときは、Raw Request関数カードの使用を試してください。

入力

フィールド 定義 タイプ 必須
URL HTTPリクエストのURL。 テキスト TRUE
Method(方式) HTTPメソッド。GETPOSTPUTPATCH、またはDELETEのオプションがあります。 ドロップダウン TRUE
Headers(ヘッダー) リクエストのヘッダーを表すオブジェクト。ヘッダーの各キーは、"key: value"としてヘッダー文字列に渡されます(例:"Accept: text/plain")。 オブジェクト FALSE
Query(クエリ) URLクエリ文字列を表すオブジェクト。URL文字列にはヘッダーの各キーが追加され、url?key1=value1key2=value2...のようになります。 オブジェクト FALSE
Body(本文) HTTPリクエスト本文。 テキスト FALSE

出力

フィールド 定義 タイプ
Response (レスポンス)
Status Code(ステータスコード) 操作の結果。コネクターは、カードによって実行されたアクションが成功したか失敗したかを示す、HTTPステータスコードを返します。例:
  • 201 Createdステータスコードは、アクションが成功し、新しいリソースが作成されたことを示します。
  • 403 Forbiddenエラーは、必要な権限が不足していたためにHTTPリクエストが処理されなかったことを示します。

発生する可能性があるステータスコードの完全なリストについては、「HTTPステータスコード」を参照してください。

数値
Headers(ヘッダー) 出力ボディーとは関係のない、ステータスコードの詳細なコンテキスト。レスポンスヘッダーは、選択したHTTPリクエストオプションによって決定します。すべてのヘッダーがレスポンスヘッダーというわけではありません。ヘッダーは、{"Content-type":"application/json"}のようになります。 オブジェクト
Body(本文)

選択したHTTPリクエストから返されたデータ。

たとえば、GETリクエストからのデータ。

テキスト

関連項目

Workflowsの関数

Workflows要素