フロー内のカード
各カードは、フロー内の1つの特定ステップを表します。カード内には入力と出力のフィールドがあります。
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入力フィールドは、値を受け付けます。
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出力フィールドは、そのカードが生成する値です。以降のカードでは、これらのフィールドを入力として使用できます。
アクションカードの[Input(入力)]および[Output(出力)]フィールドにアクセスするには、事前にサードパーティアプリケーションへの接続を構成し、関連する[Options(オプション)]を選択する必要があります。
入力を受け付けて異なる出力を返すアクションカードの機能は、Workflowsの最も強力な機能の1つです。複数のカードを連結して出力を入力にマッピングすることで、データを変換し、ロジックを使って次のステップを決定するか、そのデータを使ってフォローアップアクションを実行するフローを構築できます。
入力フィールド
入力フィールドの値によって、アクションまたは関数カードの進行方法が決まります。
たとえば、Gmail Send Emailカードには、To、Subject、Bodyの入力フィールドがあります。テキスト置換Replace関数カードには、検索先のテキスト(look in)、検索するテキスト(look for)、置換後のテキスト(replace with)の入力フィールドがあります。
出力フィールド
フローは、イベント、アクション、または関数を実行した後、出力フィールドに値を割り当てます。
たとえば、テキストのReplace関数には、result text(結果テキスト)というフィールドがあります。このフィールドには、関数が置換を行った後に形成される新しいテキスト文字列が格納されます。JiraのNew Issueイベントには、新たに作成された問題のIssue IDの出力があります。
あるステップの結果フィールドを別のステップの入力フィールドにマッピングするこの機能は、Okta Workflowsの主要機能の1つです。
たとえば、Marketo Read LeadアクションカードのEmail Address出力をOffice 365 Mail Send Emailカードの入力フィールドにドラッグアンドドロップできます。フローは実行のたびに、特定の顧客のメールアドレスをメールの宛先アドレスとして使用します。
その他のカードオプション
各カードの下部には、利用可能なオプションを表す一連のボタンが並んでいます。
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Help(ヘルプ):「?」アイコンをクリックすると、そのカードに固有のヘルプコンテンツが表示されます。
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Test This Card(このカードをテスト):サンプルの入力値の指定し、結果出力を表示できます。このオプションを利用できるのは、アクションカードと関数カードのみです。
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Run When(実行タイミング):レコードごとにではなく、すべての新規レコードについてイベントを1回トリガーするか、レコードが見つからなかった場合にのみイベントをトリガーするかを設定します。このオプションを利用できるのは、アプリケーションイベントのみです。「データをポーリングするためのオプションの設定」をご覧ください。
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Schedule Options(スケジュールオプション):新規データのチェック頻度またはフローの実行頻度を制御します。このオプションを利用できるのは、非Webhookアプリケーションイベントとスケジュール済みのイベントのみです。
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Endpoint Settings(エンドポイントの設定):セキュリティレベルを選択し、エンドポイントの呼び出しに使用されるURLを指定します。このオプションを利用できるのは、API Endpointイベントカードのみです。
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Filter Fields(フィールドのフィルタリング):ビューをフィルタリングし、フィルターテキストに一致するフィールドのみを表示します。このオプションは、Salesforceレコードのようにフィールド数が多いカードで便利です。
その他のオプションを表す歯車アイコンもあります。
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Edit card(カードの編集):カスタマイズモードでは、フィールドの名前や順序を変更したり、カード自体の名前を変更したりできます。「カードのカスタマイズ」を参照してください。
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Choose fields(フィールドの選択):カードに表示するフィールドを設定します。これは、数百ものフィールドがあるのに、必要なフィールドはごくわずかしかないカードで便利です。
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Error handling(エラー処理):カードが失敗した場合の、自動再試行やエラー処理の実行などのエラーオプションを表示します。「フローにおけるカードのエラー処理の設定」を参照してください。